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2023年11月29日 (水)

懐かしさに就いて1️⃣

今から16年程前に、一時期出版界でも、多少話題になったある今は一老哲学者の主催する塾に入塾し、ほぼ八ヶ月程、当時無休で参加していたが、ある日を境に、同塾の年配の参加者による、塾終了後の奢りに、嫌気が差し、又当塾講師に対しても、さして尊敬心も持てなくなっていたので、無遅刻無欠勤の塾を退会した。にも関わらず時間が経ってみると、懐かしいという思いも、最近ではする。何故なら当時は、それより10年前くらいの過去に対して懐かしさを持っていたが、実際当時迄を懐かしい、とさえ、今では全く思えない。

大体、自分では散々他者へ傍若無人な態度を取っていた者程、その自分で虐待に近い扱いをしていた他者を懐かしく思い出すものなのだ。つまり、懐かしさとは、あくまで加害者が被害者へ持つ感情であり、その逆は決してあり得ない。レイプ犯が、レイプした相手を懐かしく思い出しても、された相手はトラウマ的に悪夢だけが拭い去れない。これは厳然たる事実である。

私には、この日本で何と加害者であり、且つ被害者へ平然と懐かしさを覚える卑劣漢の多いことか、と常々思ってきた。日本には理性という観念は社会に根付いていない。

まあ、毒付くのは、これくらいにしておこう。まあ、でも、数年前にノーベル文学賞を受賞されたある伝説的シンガーソングライターも、受賞報告を受けて、かなり長く無視してきたことを、かなり受賞決定者から、非難、揶揄されたことも、結構懐かしく思い出される。この世界に完璧な人間は一人も居ないし、実際私も一時期関わった件の哲学者の常々主張するように、いつかは地球全体も消滅して、全人類も必ず絶滅するが、その時には自分も当然いないし、まあ、どうでもいい、と若い天才のビリー・アイリッシュさんさえ、そう思っているに違いない。

最後は、人類全体性悪説だけが、辛うじて説得力がある、なんて言えば件の日本人哲学者や、件のノーベル文学賞受賞の伝説的シンガーソングライターも、所詮性悪的個人でしかない、とそう思うと、どこかほっとした気分になれる、なんて言ったら、かなり悪質な人間性を、揶揄されるだろうか?ま、人間は所詮神ではないのだ。

(不定期に続く)

 

Nov. 29th.      2023

 

 

 

 

 

 

 

 

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